はじめに
今回は、フォントサイズを設定する方法をご紹介します。
主に、処理の開始時に書式をリセットしたり、処理の終了前の仕上げとして、表のタイトルなどの強調したい箇所に対して設定する場面があるかと思います。
本記事では、サンプルコードを用いてコピペで使える実践的なコードもご紹介します。
この記事を読むメリット
- フォントサイズを設定する方法が分かります。
- Excel規定の標準フォントサイズに設定する方法についてもご紹介します。
- サンプルコードを用いて、コピペで使える実践的なコードをご紹介します。
前提
フォントサイズを設定するには、以下 2つの手段があります。
# | プロパティ | 内容 |
---|---|---|
1 | Size | フォントサイズを取得・及び指定のサイズに設定 |
2 | StandardFontSize | 標準のフォントサイズを取得 |
基本情報
Sizeプロパティ
指定のセルのフォントサイズを取得・設定するには、Sizeプロパティを使用します。
構文を以下に示します。
取得
構文
‘ A1セルのフォントサイズを取得する
Dim fontSize As Double
fontSize = Range(“A1”).Font.Size
設定
構文
‘ A1セルのフォントサイズを 10.5ポイントに設定する
Range(“A1”).Font.Size = 10.5
StandardFontSizeプロパティ
Excelの規定値である、標準のフォントサイズを取得したい場合は、StandardFontSizeプロパティを使用します。
フォントサイズをリセットしたい場合に便利です。
取得
構文
‘ 標準のフォントサイズを取得する
Dim fontSize As Double
fontSize = Application.StandardFontSize
サンプルコード
セルを指定してフォントサイズを設定
サンプルコード
Public Sub setFontSize()
' A1セルのフォントサイズを「標準のフォントサイズ」に設定
Range("A1").Font.Size = Application.StandardFontSize
' A2セル ~ C7セルのフォントサイズを「13.5ポイント」に設定
Range("A2:C7").Font.Size = 13.5
End Sub
シート全体のフォントサイズを設定
サンプルコード
Public Sub setFontSizeForWorksheet()
' 1シート目全体のフォントサイズを 14ポイントに設定する
ThisWorkbook.Worksheets(1).Cells.Font.Size = 14
End Sub
フォントサイズを 1ポイント大きくする
サンプルコード
Public Sub setFontSizeForRelative()
' A1セルのフォントサイズを 1ポイント大きくする
Range("A1").Font.Size = Range("A1").Font.Size + 1
End Sub
全シートのフォントサイズを標準のサイズに設定
サンプルコード
Public Sub setDefaultFontSizeForAllWorksheet()
' Worksheet分ループ
Dim ws As Worksheet
For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
' すべてのセルに対して 標準のフォントサイズを設定
ws.Cells.Font.Size = Application.StandardFontSize
Next ws
End Sub
最後に
今回は、フォントサイズを取得・設定する方法をご紹介させて頂きました。
この記事が、皆さんのお力になれば幸いです!
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